■特徴
- Tube型もSlim型もPCのUSB電源の単電源で動作
- USB電源を乾電池4本ないしはニッケル水素電池に変えれば超低雑音特性を達成
- センサから制御回路まで金属ケースに内蔵、電源ハムや外来誘導ノイズは皆無
- 熱線プローブの支持針間隔を3mm確保、独自設計の流れを乱さない流線形状
- 熱線プローブの支柱(prong)は直径0.8mmステンレスバネ材を採用しているので堅牢で不銹
- 独自の特殊ソケット採用で熱線プローブの抜き差しは極めて簡単
- 熱線ケーブルが短く、そのリアンクタンスを無視できるので、熱線風速計固有の電気雑音を容易に除去可能でS/N比はさらに向上(末尾Fig.8と9参照)
■設計思想
Fig.3と4は、Tube型とSlim型CTAの等価回路、SQWは矩形波で、前者は外部から注入でき、また後者には1kHz矩形波が組み込まれています。ブリッジ出力は、流速に対して良く知られたKingの式に従うので、出力電圧は流速に比例しません。
しかし昨今のデータ収録装置の利便性を有効活用することを前提に、データ収録後にユーザが線形化を行って頂きます。それ故、CTA回路操作の簡便さと容易さを極限まで追求し、そして計測で最も重要な未踏の低雑音化に挑み、達成しました(こちらのページのFig.9を参照)。以下、その共通の仕様と性能です。
■Tube—Slim共通仕様
適合プローブ | 直径5µm線で動作抵抗値は5.7Ω(Tube) |
直径5µm線で設定動作抵抗値は2-20Ω(Slim) | |
測定流体 | 空気や窒素など不活性ガス |
流速測定範囲 | 0.5m/s-65m/s |
応答特性 | 30kHz at 20m/s |
電気雑音 | 30kHz at 20m/s |
出力電圧 | ~4.7V |
供給電源 | 5V-6.5V, 0. |